ホームページのバックアップ、本当に取れていますか?中小企業が見落としがちなデータ消失リスク

「サーバー会社が自動でバックアップしてくれているから大丈夫」——そう思っていませんか?

ホームページのデータが突然消えてしまったら、どうなるでしょう。記事も、お客様への案内も、問い合わせフォームも、すべてゼロから作り直しです。中小企業のホームページを23年間管理してきた中で、バックアップに関するトラブルは繰り返し目にしてきました。

この記事では、「バックアップが取れていない」状態で実際に起きるリスクと、今すぐ確認すべきポイントをお伝えします。

バックアップとはどういうものか

ホームページのバックアップとは、WordPressのデータベース(記事・設定情報)とサーバー上のファイル(テーマ・プラグイン・画像など)のコピーを保存しておくことです。

問題が起きたときに、このバックアップから「問題発生前の状態」に戻すことができます。これが手元にないと、どんなトラブルが起きても「元に戻す」選択肢がなくなります。

なぜデータが消えるのか

1. WordPressのアップデートが原因で表示が崩れる

WordPressのバージョンアップやプラグインの更新が原因で、ホームページが突然表示されなくなることがあります。このとき、バックアップがあれば更新前の状態に戻せます。なければ、ゼロから原因を調べるしかありません。

2. ハッキング・改ざんの被害

不正アクセスによってホームページのファイルやデータベースを書き換えられた場合、改ざん前のクリーンな状態に戻すために直前のバックアップが不可欠です。バックアップがなければ、汚染されたファイルのどこが書き換えられたか、手作業で探す羽目になります。

3. 操作ミスによる記事・設定の削除

管理画面での誤操作で記事や設定を消してしまうケースは珍しくありません。バックアップがあれば数分で復元できますが、なければ書き直すほかありません。

4. サーバー会社の障害やデータ消失

レンタルサーバー会社でも障害が発生し、ユーザーのデータが消えた事例はあります。大手サーバー会社でも過去に起きています。「サーバー側でバックアップしている」という案内があっても、それが確実に使えるとは限りません。

「サーバーの自動バックアップ」を過信してはいけない理由

多くのレンタルサーバーは自動バックアップ機能を提供しています。しかし、いくつかの落とし穴があります。

  • 保存期間が短い。
    7〜14日分しか保存されていないサーバーが多く、問題に気づくのが遅れると使えるバックアップが残っていないことがあります。
  • 復元に費用がかかる。
    サーバー会社によっては、バックアップからの復元が有償オプションになっている場合があります。「バックアップはある」のに「復元には費用が発生する」という状況になりえます。
  • バックアップ対象が限られている。
    サーバーの設定によっては、すべてのファイルがバックアップ対象になっていないことがあります。

今すぐできる確認方法

  • ステップ1:サーバーの管理画面でバックアップ設定を確認する。
    自動バックアップが有効かどうか、何日分が保存されているかを確認してください。
  • ステップ2:WordPressのプラグインでバックアップを取る。
    「UpdraftPlus」などのバックアッププラグインを使うと、WordPressのデータを定期的にGoogleドライブやDropboxに保存できます。サーバーとは別の場所に保存することが重要です。
  • ステップ3:バックアップから実際に復元できるかをテストする。
    バックアップがあることと、それが実際に使えることは別の話です。復元テストをしたことがなければ、一度確認しておくことをお勧めします。

自分で確認するのが難しい場合は

バックアップの設定状況は、サーバーの管理画面とWordPressの両方を確認しないと全体像がつかめません。「デジタル資産の番人」の初回点検では、バックアップが適切に機能しているかの確認も含めて、ホームページ管理上の見落としをまとめて点検しています。

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記事は、株式会社スリーワイズが中小企業のホームページ運用支援の経験をもとに執筆しています。