成功を収める唯一最大の理由【上場経験で実体験した成功者の条件】

成功を収める者の裏側にある唯一最大の理由【上場経験で実体験】 経営

スタートアップや新規事業で成功を収める為に最も必要なのは「タイミング」です。

事業で成功する為に専門知識や経験を積み上げることは大切です。

しかし、成功に直結する最も大きく重要な要素は「タイミング」です。

タイミングこそが、スタートアップや新規事業で成功する唯一最大の理由です。

「タイミングが重要である」という考え方は成功体験の無い人でもすぐに受け入れられると思います。

「自分でタイミングの掴み方は分かっている」と思った方はこの先を読む必要はありません。

しかし「タイミングを掴むコツ」を知りたいという事であれば是非目を通してください。

タイミングを掴むための準備は誰でもすぐにできます。

読み終えた時にきっとすぐに行動したくなると思います。

そして完全にお願いごとです。

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成功の秘訣はタイミング

成功者はタイミングをつかむ

自分の中ではもっとも偉大な実業家の一人であり、尊敬する祖父が一番大切だと教えてくれたことがあります。

「何をやるにしても、早すぎても上手く行かないし、遅すぎても上手く行かない」

数年前には多数の起業家を見てきたビルグロスが成功企業の自己統計で以下のように明言しています。

「自分が支援や投資をしてきた新規事業成功の最大の理由はタイミングであり、その割合は42%である。」

スタートアップ投資や起業支援をし、自らも100社以上の企業立ち上げをしてきたビルグロスの実績は世界中に認められています。

ソースはこちら「The single biggest reason why start-ups succeed」

新規事業を成功させる最大の理由

新規事業で成功に関わる重要な要素は5つあります。

アイデア、チーム、ビジネスモデル、資金、タイミングです。

そして、それぞれが成功に関わる割合は以下の通り。

  • アイデア:28%
  • チーム:32%
  • ビジネスモデル:24%
  • 資金:14%
  • タイミング:42%

この中で一つだけ特殊なものがあります。

タイミングです。

タイミング以外のすべては、後で顧客(ユーザー)の要望に応じて付け加えたり変更したり可能です。

資金調達も事業に弾みがつけば確保できます。

私自身もタイミングを掴むことができました。

自分が当事者として直接関わった株式上場の1回目を振り返ってみると、インターネットの普及とWEB検索の普及が重なったところでした。

直接関わった株式上場の2回目はimodeが世に送り出された時期でした。

タイミングを読む

タイミングを読む

自分たちが必死に取り組んでいることはなかなか目が出ず、別のことをやっている他社はグングン伸びていく。

そんなことにならないように、少しでもタイミングの兆しを感じ取る方法を説明します。

アイデア

まずは新規事業やスタートアップのアイデアが必要です。

アイデアは顧客(ユーザー想定する人々)の課題から始まり、磨き込んでいくうちに変化します。

顧客(ユーザー)の真の課題を見つけて、それを解決する案(方法)をアイデアとして磨かなければ始まりません。

それから、成功に結び付くタイミングがやってくるかを検討します。

新規事業アイデアのと事業の作り方については別の記事で書いています。

↑この記事を読むとアイデアとタイミングの関係が頭の中で繋がると思います。

PEST分析

時代の流れを読み間違えると何をやっても上手く行きません。

PEST分析とは、時代の大きな流れを読むためのフレームワークです。

タイミングを検討する上で最重要です。

経済学者でマーケティングの第一人者であるフィリップ・コトラー氏が提唱しました。

Politics(政治的要因)、Economy(経済的要因)、Society(社会的要因)、Technology(技術的要因)の頭文字を取っています。

Politics(政治的要因)

規制など、市場のルールを変化させるものです。

法律改正、政権交代、外交、等々に関わることです。

規制産業ほどチャンスが大きくなります。

以下の項目について注目します。

  • 法律→法改正(規制/緩和)
  • 税制→減税・増税
  • 政治→政権交代
  • 裁判制度
  • 政治団体→デモ

例えば2019年10月に消費税率が変わりました。

外食は税率10%、中食は税率8%です。

これによりの消費者のニーズが宅配やテイクアウトにシフトすると予想されました。

また、2017年6月に住宅宿泊事業法が成立して宿泊事業の規制緩和がなされ、東京オリンピックの開催予定と重ねてビジネスチャンスが生まれました。

規制という鉄壁に守られてきた企業はユーザーエクスペリエンス(顧客の体験)のことなど何も考えていません。

他に選択肢がないので、ユーザーに仕方なく使われているものがばかりです。

規制が緩和され、ユーザーに選択肢ができた時、ユーザーの発想に基づいて良い商品・良いサービスを提供できる企業に一気に流れます。

規制緩和は成功のタイミングの一つであり、カスタマーファーストでユーザーフレンドリーなUX(ユーザーエクスペリエンス)を提供できる企業が勝利します。

規制緩和を早い段階で想定しておき、それが実施される前に課題と解決策の検証と磨き込みを終えておけば、PMF(プロダクトマーケットフィット)を達成できる可能性があります。

PMFを達成したら、一気に事業拡大(スケール)をしていくことができます。

Economy(経済的要因)

景気や経済成長など、価値連鎖(バリューチェーン)に影響を与えるものです。

以下の項目について注目します。

  • 景気動向
  • 経済成長率
  • 物価
  • 為替/株価/金利/原油
  • 消費動向

例えば、為替変動があった場合、企業が販売している製品の輸入原材料のコストが変動します。

また、労働力の不足が続けば人件費が上がります。

これらは企業の価格競争力に影響しますので、市場に変化が生まれて事業成長のタイミングに影響します。

Society(社会的要因)

人口動態の変化など、需要構造に影響を与えるものです。

以下の項目について注目します。

  • 人口動態/人口密度/人口構成
  • 老齢人口/少子化
  • 世帯
  • 流行/世論
  • 宗教/教育/言語
  • 犯罪

特に人口動態は10年後の大学生人口(20代前後)は何人ぐらいいるかまで、かなり正確にわかるので、需給トレンドを読むことができます。

日本の人口ピラミッド
出所:総務省

今の小学生が40歳ぐらいになると日本の人口は約8,600万人です。

しかも65歳以上が40%です。

65歳なんて老眼間違いなしです。スマホとかアップルウォッチとか、文字が小さすぎて使いこなせないのではないでしょうか?

テクノロジーの進化で補えるようになると思いますが、その過渡期に必要なサービスはこれから市場がありそうですね。

単純に考えて経済規模は三分の二になりますので市場は縮小しますが、その中でも増えるところはある言うことです。

また、日本では2025年には約68万人の介護人材が不足すると言われています。

出典:経済産業省「将来の介護需要に即した介護サービス提供に関する研究会報告書」(平成27年度)より経済産業作成

介護者向けの機器やITサービスなどの事業にとっては事業成長のタイミングです。

また、最近は健康志向も強くなっており安全性の高い食品が求められている。

ドラッグフリーは世界的な潮流であり、農薬を使わないで栄養価と安全性の高い農作物や食肉を流通させる事業にとっても成長のタイミングが来ていることを感じます。

Technology(技術的要因)

ITなど、競争ステージに影響を与えます。

以下の項目について注目します。

  • インフラ
  • イノベーション
  • 新技術/技術開発
  • IT活用
  • 特許

先の3つの指標(P、E、S)と異なり、技術の変化は不可逆という特徴があります。

常に進化していくので10年前に戻るという事はありません。

例えば、遺伝子に合わせた食事で健康管理サービスを提供したり、医療サービスを提供すると言った場合、当初は遺伝子解析に掛かる時間コストと金銭的コストが高すぎました。

ところが、2003年の遺伝子解析コストは約10日間で27億ドルだったものが、2017年には数時間で100ドルになっています。

ユーザーが抱えている課題を解決するために、遺伝子解析を利用するのタイミングも近づいています。

この分野の新しい技術の完成、新しい技術への投資、技術革新の進み方、等々、Tech Giants(大手テクノロジー企業)の動向に注目したいところです。

ガートナーのハイプカーブ

最新の技術がどのステージにあって、今後どのように普及していくかを読み取れるように表現したものです。

テクノロジーによる市場の変化を読み取る上でとても参考になります。

本当はハイプサイクルのグラフを載せたいところですが、黙って引用するわけにはいかないのでリンクを貼っておきます。

是非ご覧ください。

ガートナーのハイプサイクルによると、例えば自動運転技術はレベル4が「幻滅期」に谷に向かっており、レベル5は「過度な期待のピーク期」に向かっています。

そしてどちらも主流の採用に至るまで10年以上かかるようです。

自動運転レベルの基準は以下の通りです。

レベル0:ドライバーがすべてを操作
レベル1:ステムがステアリング操作、加減速のどちらかをサポート
レベル2:システムがステアリング操作、加減速のどちらもサポート
レベル3:特定の場所でシステムが全てを操作、緊急時はドライバーが操作
レベル4:特定の場所でシステムが全てを操作
レベル5:場所の限定なくシステムが全てを操作

これを見て、システムがすべてを操作する自動運転技術レベルの実現までは、法整備も含めて相当な期間があります。

事業のタイミングとしては高齢者ドライバー問題をテクノロジーで完全に解決できるまでは、別の手段が必要と読めます。

また、10年後にやってくる完全自動運転の世界では、車の価値は移動手段から如何に快適に過ごせるかという空間利用に変化します。

その時に備えて、車という空間を利用するユーザーの課題を磨き込んで解決策を創出するのもタイミングと言えます。

余談ですが、ガートナーのハイプカーブによると5Gは過度な期待の頂点なので、これから数年間は期待と現実の普及具合のギャップがあらわになってきて社会の興味が薄れるようです。

KPCBリポート

KPCBリポートは、アメリカのベンチャーキャピタルKPCBが毎年発表しているインターネットトレンドレポートです。

技術動向や市場動向が纏まっているので、アイデアの検証とタイミングの兆しを感じ取るのに役立ちます。

2019年の資料は333枚あって、下記で全部見ることができます。

INTERNET TRENDS – 190611_Internet_Trends_2019.pdf
(PDFファイル)https://www.bondcap.com/pdf/190611_Internet_Trends_2019.pdf

英語の分かる人はここで直接ご覧ください。

Mary Meeker’s most important trends on the internet
Hootsuiteのソーシャルメディアトレンドレポート

Hootsuiteのソーシャルメディアトレンドレポートには各国のデジタル動向が纏まっています。

Twitter,Instagram,YouTube,Facebook,TikTok,等々のSNSやブログを活用して収益を作っている人はKPCBレポートよりもHootsuiteの方が参考になります。

参考までに、Hootsuite2020のレポートの要約を以下に書いておきます。

2020トレンド1

ブランド構築にはパブリックとプライベートのバランスが重要

メッセージのようなプライベートに関わる情報の重要性は増加してきているが、かと言ってパブリックなソーシャルメディアフィードの重要性が低下したわけではない。パブリックなソーシャルメディアフィードがブランディングと顧客獲得のために重要であることに変わりはない。鍵となるのはその境目を意識せずに両方の世界を行き来するカスタマーエクスペリエンスを創造しつつ、自動化されたデータ的な関係と人間ぽっさのバランスをとりながら、より深い顧客関係を広く構築することである。

2020トレンド2

起業は様々な隔たりを繋げる役割をもっていく

世界中で様々な隔たりが広がる中、従業員は組織に正しい行いを求めています。これからの組織はこの新しい役割を理解して活用して強力な企業文化を構築し、従業員や顧客の支持を獲得して会社の目的を分かりやすく伝え、従業員とカスタマエクスペリエンスの表裏一体のつながりを実現する取り組みをしていきます。

2020トレンド3

TikTokは現状を揺るがす

TikTokは2019年も急上昇を続けましたが、それが続くかどうかは時間の問題です。定着力はさておき、TikTokの人気はソーシャルカルチャー、コンテンツ、コラボレーションの未来に貴重な洞察的視点をもたらします。ソーシャルマーケッターはTikTokに注目しつつ、これらのインサイトを利用して既存SNS等のネットワーク上で次世代を見据えた戦略を展開すべきです。

2020トレンド4

ソーシャルマーケティングとパフォーマンスマーケティングの両立の重要性

Hootsuiteの分析によると、ソーシャルマーケターは自分のスキルセットの範囲を拡大しなければならないというプレッシャーに直面していることがわかりました。ブランド認知度とコミュニティ構築の成功者たちは、パフォーマンスマーケティングにも精通していなければなりません。挑戦すべきは短期的なコンバージョンと長期的な戦略の両方を推進できる総合的なスキルセットを構築し、ブランドエクイティ、顧客幸福、差別化を構築するバランスを見つけることです。

2020トレンド5

ソーシャルプルーフのギャップが縮まる

ROIと計測は、依然として根強い課題である。しかし、今年は、高業績の企業がソーシャルアトリビューションの理解を深め、CMOが市場開拓戦略においてソーシャルの戦略的優先度を高めるために必要なデータを収集するために実行している3つのベストプラクティスを明らかにした。ソーシャルデータを他のデータと統合して全体像を把握し、オムニチャネル統合に焦点を当て、他のチャネルから確立されたアトリビューションモデルを利用している。

Know・Unknownチャート

今分かっている事と分かっていない事を整理して、起こりそうな変化を感じ取る方法です。

Unknown of Unknown(未知の未知)に事業成功へのタイミングの兆しがあります。

Known Unknownチャート

参考として、以下に音楽や映像を聴く方法について過去のプラットフォームやテクノロジーを振り返ってKownyとUnknownを整理しました。

Known of Known (既知の既知)

過去に起こったことは既知の既知です。

40年前はレンタルレコード店からレコードを借りてカセットテープに録音していましたが、今では音楽も映像もストリーミングです。

Known of Unknown(既知の未知)

現在起こっていることです。

今後、ますますストリーミングが普及していくことは確実です。

しかし、どの企業が勝ち残るかわかりません。

Unknown of Known(未知の既知)

第六感的なものと言えそうです。過去と現在の情報を無意識に紐づけて自分の中で気が付いている近未来です。ことです。

多分、今後主流になるのはA社の技術だろうなぁということが、過去の経験や知識やその他の環境や政治的社会的情勢で想像できる場合があります。

Unknown of Unknown(未知の未知)

未来のことです。

10年後はストリーミングが主流なのかわからないし、どの企業が勝ち残るかもわかりません。

ここでPEST分析やガートナーのハイプサイクルやインターネットレポートを見ると、次はVRの技術を持った企業が台頭してくるかもしれないと想像できます。

まとめ

まとめ

スタートアップや新規事業の成功において最も必要なのは「タイミング」です。

しかし、タイミングが来てから事業立ち上げのアイデアを纏めてプロダクトやサービスを作り始めるのでは遅すぎます。

タイミングを掴むためには、磨き込まれたアイデアが用意されている事が大切です。

「99%の人から見たら着眼点が悪く、誰も手を付けたがらないけれども実はとてもホットなアイデア」というものはすぐに気が付くものではありません。

日頃から、政治/経済/社会/技術の様なマクロ的要素から日常的なことや家族・友人・知人の見方・考え方・感じ方・等々の身近なミクロ的要素まで、常に関心をもって気に留めておくことで初めて気が付きます。

成功する為の最も基本的な準備は、身の回りに起こる事や起こるであろう事に対して常に興味と関心を持つことなのです。

試験が近くなると焦る人は勉強という準備が足りないからです。

事業や人生で成功したいと願っているけれども焦りを感じている人は、まず成功の為の準備から始めましょう。

「機会は魚群と同じだ。はまったからといって網をつくろうとするのでは間に合わぬ。」(三菱財閥創業者初代総帥 岩崎弥太郎)

網は事前に作って準備しておくものです。

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